【続編】楽天サーチ アルゴリズムの変更
当記事は株式会社アイコンコーポレーションより寄稿頂いたものです。
執筆者:株式会社アイコンコーポレーション 代表取締役 倉持 匡志
1.9/11実施の検索アルゴリズム変更の続報
9/11に商品属性フラグやタグによる絞り込みロジックが追加された後の続編です。
過去記事参照:楽天サーチアルゴリズムの変更と今後の対策
9/21サポートニュースで新たなタグやフラグについての言及が無く、
このロジック対象は2つのキーワードのみとなりました。
対象キーワード
・中古
・送料無料
2-1.9/21新設の商品名登録ガイドライン
新たに”商品名登録ガイドライン”が同日9/21に新設されました。
[重要]商品名登録・不適切な検索対策行為に関するガイドラインの新設
(1)商品名・キャッチコピー欄への商品と関係ないワードの記載
(2)商品ページの説明文での商品と関係ないキーワードの羅列
(3)商品ページでの隠し文字の記載
(4)同一商品の複数登録
(5)誤解を招くような価格表示の設定
2-2.ガイドラインの内容一部紹介
細かなガイドラインですが、一部抜粋しますと以下のような内容が記載されています。
使用可能文字について
・特殊文字、機種依存文字、「★」や「◇」などの意味を持たない文字の使用はお控え下さい。
・英数字、各記号は、半角で入力して下さい。
・各項目は、半角スペースで区切って下さい。
商品名の基本体系
ジャンル毎の商品名の推奨ルール例が公開されました。
3.楽天サーチおよび、今後の方向性につきまして
ガイドラインの冒頭に、今後の方向性を示す記述があります。
1.本ガイドラインの目的
“今後、本ガイドラインに合わせた形で検索結果、ランキング、リコメンデーションなどロジックの最適化を行っていきますので、本ガイドラインを遵守いただけますと、遵守いただいてない商品と比べて、商品の楽天市場内での露出が向上する可能性がございます。”
4.現時点での順位への影響
4-1.具体的な順位影響について
このサポートニュースの翌日9/22に、各順位への影響検証を複数回の商品名変更を行い確認を致しました。その結果、マイナスフィルターなど順位降格となるペナルティの確認はありませんでした。
4-2.9/22から9/28までの順位動向を計測した結果
影響を受けた場合、アルゴリズム変動時として起こる”順位のねじれ(以前よりそう命名しております独語です)”は、収集している相当数のデータ状況から見つける事ができませんでした。
よって、現状は商品名登録ガイドラインが新設された状況のみとなります。
5.今後の順位への影響
元々楽天市場のアナウンスにあった通りなので、やがて、ビックバン変動が起こるのは間違いない事です。
楽天市場の視点で考査してみると、”公平なクオリティを保つ事によって、楽天内広告の優位性が高まります。”
そもそも、商品を探してるお客様視点では、
仮に”3,000円以上で送料無料”が商品名に入っていた場合、その商品はあくまで”条件付き無料商品”であって”送料無料商品”では無い訳ですから紛らわしい事になります。
同様に”【今だけポイント10倍】”など、商品名先頭に記載されたりすると、商品名が隠れてしまい探しにくくなるかも知れません。
将来的にこのガイドラインにある、記号や禁止ワードを付ける事が”マイナスのSEOスコアとして加点されたりする”と、このルールは厳格になり、公平なクオリティを保つ事で、楽天市場とお客様には良い事になります。
では、何故キャッチコピーや販売プロパティなどのキーワードを、店舗側があえて商品名として入れるのでしょうか?
・キーワードをより多く詰めた方が楽天サーチのSEOで有利な為
・キャッチコピーのキーワードは楽天サーチのSEOで弱い為
とか
・スマホ検索結果に、そもそもキャッチコピーは表示されない為
・お客様の目に止まりやすい商品名にしたい為
・クーポン実施などを商品を見に来る前に、検索結果でお客様に知らせたい為
など、すぐに思いつきます。
この楽天市場での先人達の知恵でもあった商品名のルールは、近い将来、
Yahooショッピングやamazonの様なシンプル商品名にする事が楽天検索結果にとって有効な正規化ルールに変わろうとしています。
そのタイミングにつきましては、
定期観測している”順位のねじれ”が、起きた時点でお知らせしてまいります。
今すぐにガイドラインに遵守した商品名にすると、検索結果や訴求でデメリットが大きい状況です。
以上
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