Amazonが後払い型決済「Paidy」を導入したワケ を考察

2019-11-21

AmazonがPaidyを導入しました!


Amazonの多様な商品群に対応可能な(クレジットカード決済以外の)後払い型決済は限りなく少ないのでPaidy導入もうなずけます。

ですが、なぜ天下のAmazonは後払い決済である「Paidy」を導入したのでしょうか?
その理由を考察したいと思います。

■■目次■■

  • Amazonが後払い型決済「Paidy」を導入した理由
  • 後払い型決済の中からなぜPaidyが選ばれたのか

Amazonが後払い型決済「Paidy」を導入した理由

1.Paidyを導入するだけで、売上が0.2%~0.4%%上がることが期待できる
(経済効果として約30~61億円/年の売上増)
2.競合他社が後払いを導入していて危機感がある
3.クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を手掛けたいがいきなり着手はできないので様子見で導入する

1.Paidyを導入することで売上が即0.2%~0.4%上がる

アマゾンの年間取扱高は、1兆5,281億(2019年9月25日発行「月刊ネット販売」から抜粋)です。
圧倒的ですね。
売上0.2%~0.4%上がるのは、Paidyが使いやすいくて利便性が高まり、新規顧客が増え売上が上がるから…という訳ではありません。

勿論、新規顧客増という要素はあると思いますが、数値として検証できるのはしばらく後になりますし、日本人のほとんどの人が利用したことがあるAmazonで、Paidyを導入したといっていきなり新規顧客が増えるとは考えづらいです。

では、なぜ売上が増えることが予測できるのか?というとコンビニ前払いの未入金による失注を防ぐことができるからです。

具体的に解説します。
Amazonは、現在大別すると下記決済を搭載しています。
クレジットカード決済
代金引換
コンビニ前払い
ギフト券

利用率はおおよそ下記だと推測しています。(出荷時ではなくて、購入時の比率)

代金引換は最大で20%、コンビニ前払いは最大で10%がいいところでしょう。
ここでPaidyが入るとどうなるか予測してみると下記となります。

ここで注目していただきたいのは、Paidyの利用率ではなくコンビニ前払いの減少率です。

コンビニ前払いは利用率が予測の平均値だと7%→3%になります。
差分4%の利用の内、コンビニ前払いを選択していて、且つ支払いをせず期限切れになる利用者はどのくらいいるのでしょうか?
(※つまり、Amazonとしても売上にならない利用者はどれくらいいるのでしょうか?)

勿論正確な数値はわかりませんが、5~10%は、いらっしゃると考えます。
Paidyは、即時与信できますので、4%の内の5~10%はCVにつながります。
(与信審査NGでも別決済に誘導される設計にするはずです。)

つまり、コンビニ利用を選択する予定、且つ未入金による有効期限切れになる予定だった4%の内の5~10%(全決済の0.2%~0.4%)は購入までつながる可能性が高いということです。
※1兆5,281億の0.2%~0.4%は、30~61億です。
Amazonにとって、年間30~61億がすごいのかすごくないのかわかりませんが、一般的には大企業の通販売上に匹敵しますね(笑)

2.競合他社が後払いを導入していて危機感がある

2019年2月に楽天で正式に後払い決済が開始されたのは記憶に新しいですよね。
バックヤードは、NP後払いとATODENEが入っていますが、楽天でも後払い決済が標準化しました。
今まで相場200円だった後払い決済手数料を250円に設定したので狙い通りなのか想定外なのかは不明ですが利用率は1桁前半台だと思いますが(笑)

Amazonで洋服を買うイメージがわきませんので、ZOZOTOWNが純粋に競合かというとわかりませんが、大きなプラットフォームでは後払い決済の導入が進んでいます。その他大手通販サイトでも進んでいます。

ZOZOTOWN  ツケ払い(GMO後払い)
楽天市場  楽天後払い(NP後払い・ATODENE)
Qoo10    atone(2019年10月23日開始)

他のモールや有名店で後払いが使えるのにAmazonで後払いが使えないとなると売上に影響があるかもしれません。
特にアパレル・化粧品・健康食品と後払い決済の親和性は高いので、今後Amazonが左記の分野を強化していくのであれば後払い型決済の導入は必須と言えます。

3.Amazonがクレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を手掛けることを想定している

この3の可能性は低いです(笑)。ですが、Amazonも、クレジットカード決済に紐づかない後払い型決済に興味がある可能性があります。
楽天がNP後払い・ATODENEをバックヤードとして後払いを導入しましたが、数年で自社単独で行うようになるだろう・行うというのはこの業界では常識となっています。

Amazonも同様で、あまりにもリスクが高い後払い決済を自社で行うのはリスクが高すぎる。
でも興味がある。よし、どこか入れて様子を見てみようというのは考えらるのではないでしょうか。

AmazonはなぜPaidyを選んだのか?

ではなぜ複数ある後払い型決済でPaidyが選ばれたのか?について考察を行います。
現在たくさんの後払い型決済が世に出ていますが、実は、選択肢はとても少ないのが現状です。

というのも下記要件を両方を満たすことができる後払い型決済は、そう多くはないからです。

1.Amazonから流入する巨大なトランザクションに与信サーバーが耐えられる実績がある
2.Amazonの幅広い商品群に与信ロジックが対応できる

下記に候補になりそうな決済の一部を記載します。

atone
基本的な決済の概念はPaidyと同じです。
Paidyと大きな違いは会員化が必須な点と、請求書が送られる点です。

GMO後払い
購入の都度、請求書(お支払い用紙)が送られるのが最大の違い。
Paidyと上記atoneは、1ヶ月間の利用をまとめて支払います。

NP後払い
2019年11月時点では、NP後払いにリアルタイム与信がない(※下記訂正有)ので、膨大な与信結果をAmazonがさばき切れないので採用には相当な覚悟がいります。
訂正:2019年11月27日にNP後払いは即時与信対応を発表
また、請求書(お支払い用紙)が送られる点もPaidyとは違う点です。

こうしてみてみるとPaidyと上記3決済の最大の違いは、紙の請求書の有無です。
(※2019年11月の時点で記載しています。)
恐らくAmazonは、別で送るにせよ商品に同封するにせよ、請求書での支払いを嫌ったのではないでしょうか?
Paidyは、スマホをコンビニに持っていけば支払いが可能ですので若者にとっては、スマートな支払い方と言えます。(ロッピーなどの端末を使用する為、2019年11月時点ではセブンイレブンでは支払い不可)
その分60代以上の方には支払い方法がイメージできず利用は期待できませんが…。

また、Paidyの与信スピードの早さや、大手企業に導入されている与信精度の高さも評価されたのだと考えます。
以上により、後払い型決済の雄「Paidy」がAmazon採用となったと考えられます。

どちらによせPaidyは、巨大なトランザクションが期待できます。(利用率5%で月間約60億円)
※Paidyは、2019年11月1日に66億の資金調達のリリースも発表しました。
今後もPaidyからは目が離せませんね!

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