リアルタイム与信のメリット/デメリットについて解説します。

2019-02-19

後払い決済会社のHPでは、「リアルタイム与信」についての記載を見る事ができます。
弊社も「リアルタイム与信」について度々質問を受けます。
おおよそ、質問は、リアルタイム与信ってどういうこと?採用したほうがいいの?メリットデメリットは?ということに集約されます。
そこで今回のコラムでは、後払い決済のリアルタイム与信について解説します。

まず、「リアルタイム与信」と非常に似た言葉で「即時与信」という言葉があり、ここが分かりづらい原因ではないかと思っています。

即時与信とは
(人の手を介すことなくシステム上で)数秒で審査が終わる事
リアルタイム与信とは
即時与信を行いつつ、与信審査NGだった場合、購入者が購入画面上で別決済を選択できるシステム

と理解するとわかりやすいかと思います。
後払い決済は、決済の特性上、与信審査が瞬時に終わる場合と終わらない場合があります。

保証型後払い決済の与信審査はほとんどの決済会社が下記手順で進んでいきます。
■前提

  • 決済会社によって多少違います。
  • 表の各パーセンテージは目安です。
  • リアルタイム与信=API連携としています。
    (CSV連携や管理画面直接入力の場合は動き方は違います。)


まず、お客様情報が決済会社の与信システムに送られると、与信結果が数秒で判定されます。

その判定された与信結果は、下記に分類されます。
①「与信OK」
②「与信NG」
③「保留(決済会社によってはHOLDとも呼ぶ)」←オペレータによる目視審査行
ステータスが③「保留」の注文は、オペレーターが人の目でOKかNG(または情報不備)なのかを判定し、結果返却を行います。つまり審査に時間がかかります。例えば③-2「目視審査後の与信NG」や③-3「目視審査後の情報不備」のご注文は、早くて数十分後、通常では後日に購入者に別決済にして頂くメールをしたり、正しい情報を聞き直す必要があります。
大規模ショップでは、この運用を行うのが難しいので、そもそも③「保留(つまり目視審査行)」をすべて与信NGとしてその場で別決済に誘導を行う通販ショップもあります。

リアルタイム与信のメリット

  • 表の②「与信NG」時、購入者が、その場の購入画面上で別決済を選択できるように誘導できる。
    (CVR低下を防ぐことができる)
  • 表の③「保留(目視審査行)」を全件与信NG画面を表示することがシステム的に可能なので、③-2「目視審査での与信NG」及び③-3「目視審査での情報不備」時の購入者への連絡の手間を省く事も可能。
    (一般的な運用方法は、③「保留」の場合は、購入者に注文完了画面を見せておき、③-2「目視審査での与信NG」や③-3「目視審査での情報不備」の場合は後日連絡する。)

リアルタイム与信のデメリット

  • 表の③「保留(目視審査行)」を全件与信NG扱いにすると、NG率が高くなる。
    (本当は与信OKの人まで与信NGになるので、心証が悪くなる可能性がある。)

※上記を簡単に図にしてみました。

※上記は、基本的な考え方とお考えください。例えば、決済会社によっては、そもそも目視審査がなく、システムで全件OK/NGを判定する決済もあります。

最後に、まとめとして冒頭での質問の答えを記載していきます。
質問「リアルタイム与信てどういうこと?」
□答え「与信審査を数秒で終えて、審査NGだった場合、別決済への誘導を行うシステムのこと」

質問「リアルタイム与信は採用した方がいいの?」
□答え「基本的には採用した方がよい。ただし、目視審査を全件与信NGとして扱う運用の場合は、正確な与信審査とは言えないのでお客様対応など注意が必要。」
※同時に、モール店舗と独自サイトの情報や在庫を一元管理システムで管理している場合は、運用フローに注意が必要

質問「リアルタイム与信のメリットデメリットは?」
□答え「メリットは、システムでの与信NGだった場合、別決済にすぐに誘導できる点、
デメリットは、目視審査を全件与信NG扱いにすると運用は楽になるが、正確な与信と言えず心証が悪くなる可能性がある点」

以上となります。さらにご不明点がある場合は、お気軽にお問い合わせください!より丁寧にお答え致します。

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