GMO後払いの電子バーコードタイプの特徴(メリット、差別化ポイント、開発秘話)を中の人に聞いてみた。

2023-01-25

GMO後払いでは、2022年9月1日から紙の請求書を使用しない請求方式「電子バーコードタイプ」を拡充。
GMO後払いの加盟店は、「紙の請求書」か「電子バーコードタイプ(スマホ画面にバーコードを出して支払いを行う)」を選択できるようになりました。

後払い決済といえば、「紙の請求書」のイメージが強いですが、 どのような企業が「電子バーコードタイプ」を選ぶべきなのでしょうか?そして電子バーコードタイプとはどのようなユーザー体験を与えるのでしょうか?

GMO後払いのキーパーソン3名にインタビューしてきました。

河合 孝弥さん
GMOペイメントサービス株式会社
事業開発部 事業開発課 課長

山岡 篤実さん
GMOペイメントサービス株式会社 
決済事業推進統括部 営業部 営業3課 課長

武田 麻佑さん
GMOペイメントサービス株式会社 
決済事業推進統括部 営業部 営業3課

濱本(後払い決済相談室)
本日は、大変お忙しい中お時間を頂きありがとうございます。
GMO後払いの請求方式「電子バーコードタイプ」は、他の後払い決済と比べてちょっと特徴的です。
そのあたりを是非詳しく聞かせて頂きたいです。よろしくお願いします。

河合さん(GMO後払い)山岡さん(GMO後払い)武田さん(GMO後払い)
ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

濱本(後払い決済相談室)
まず、そもそも論からお聞かせください。後払い決済といえば「紙の請求書」が一般的ですしエンドユーザーのイメージもそうだと思います。電子バーコードタイプはどんな顧客層に有効なのでしょうか?


河合さん(GMO後払い)
電子バーコードタイプは、ご存じの通りスマホの画面にバーコードを出してコンビニエンスストアのレジで支払う方法です。
ユーザー体験としては、老若男女どの層でも使いやすいですが、やはり若年層の人たちの方が直感的に理解し使いやすいのかな?と考えています。
紙(請求用紙)は、持ち運ばなければいけませんので忘れると支払いをしたくてもできませんし、例えばバックなどに請求書を入れておくのも面倒です。ですがスマホは、ほとんどの場合持っているので支払いたいときにバーコードを表示させ、スムーズに支払うことができます。

濱本(後払い決済相談室)
私は若年層ではありませんが(笑)たしかに電子バーコードの良さはとてもわかります。
私は電気料金の支払いがPAYSLEの電子バーコードなのですが、一度体験すると便利で元に戻れないほど良いものです。 スマホのみで完結できるし、履歴(前月、前年)を管理しやすいんですよね。

河合さん(GMO後払い)
そうですね。ですので、我々としても若年層を顧客層としていらっしゃる加盟店さまにご案内を進めています。

濱本(後払い決済相談室)
エンドユーザーは、電子バーコードをどのようにスマホ画面に表示させればよいのでしょうか?

河合さん(GMO後払い)
2つのやり方があります。

1つ目は、 メールにバーコードが表示されるリンクをつけてお送りしますのでそのリンクをタップしてバーコードを表示させる方法。
2つ目は、加盟店さまのアプリやマイページにリンクを記載していただき、そこからバーコードを表示させる方法です。

Point
GMO後払い決済の電子バーコードタイプは、どの顧客層でも使いやすい。
特に若年層は、より直感的に理解し使いやすい支払い方法。

濱本(後払い決済相談室)
エンドユーザーのメリットは、実体験としてありますし若年層が支持するのもわかりました。 今度は、加盟店目線で電子バーコードタイプを採用するメリットを教えていただけますか?

山岡さん(GMO後払い)
加盟店さまには、コストメリットが生まれます。
GMO後払いの場合、紙の請求書は、「圧着ハガキタイプ」ですと1通あたり税抜き185円。「封書タイプ」ですと税抜き215円の費用が発生しますが、 電子バーコードタイプですと1件あたり税抜き170円でご提供可能です。

紙の請求書とくらべて税抜きで15円~45円の差額メリットが生まれます。※2022年12月現在

濱本(後払い決済相談室)
これは大きいですね。
2022年9月からコンビニ収納費の値上げがあり後払い決済にかかる費用も一律で上がりました。

山岡さん(GMO後払い)
電子バーコードタイプは、加盟店さまの費用負担を軽減できる側面も持ちます。


濱本(後払い決済相談室)
電子バーコードタイプでもうっかりした支払い忘れは、発生すると思いますが、督促はどのようになっているのでしょうか?

山岡さん(GMO後払い)
今後変わっていく可能性はありますが、メールを送付したり、ハガキを郵送などしています。

濱本(後払い決済相談室)
ハガキを郵送することもあるのですね。その場合加盟店にコストは発生しますか?

山岡さん(GMO後払い)
いえ、ハガキで督促したとしても加盟店さまに追加コストは発生しません。

Point
電子バーコードタイプは、請求書発行費用が170円(税抜)。
紙の請求書とくらべて税抜きで1件当たり15円~45円のコストメリットが生まれる。

濱本(後払い決済相談室)
GMO後払いの電子バーコードタイプのユーザー/加盟店のメリットは、わかりました。
デメリットは、ありますか?特になさそうではありますが…。

河合さん(GMO後払い)
デメリットはほぼありませんが、制限はあります。
当社の電子バーコードタイプは、加盟店さまに開発できる環境が必要です。現時点では、ASPのカートを利用している通販企業さまは、採用したくても採用できない状況です。

濱本(後払い決済相談室)
今後、ASPカートでも利用拡大はしていく予定でしょうか?

河合さん(GMO後払い)
はい、拡大していけるように進めています。

Point
2023年1月時点では、ASPカートを利用している通販事業者は、電子バーコードタイプを採用できない。(順次拡大予定。)
電子バーコードタイプの採用には、開発ができる環境が必要。

濱本(後払い決済相談室)
先程、電子バーコードタイプには開発できる環境が必要とのことですが、開発は大変なのでしょうか?
APIの仕様書をざっと拝見しましたが、注文登録(与信)に関わるパラメーターを1か所変更するだけで実装できる感じなので大変そうではない印象ですが。

武田さん(GMO後払い)
それほど大変ではありません。濱本さんのおっしゃる通りAPIの仕様は、非常にシンプルです。
既存のGMO後払いのAPIの仕様と異なるのは2点です。

  • 注文登録(与信)時に請求書タイプを「別送・同梱・電子バーコードタイプ」のどれかを指定
  • メールやアプリ(マイページ)などにバーコードを表示させるURLを取得する指示を行う

既にGMO後払いを導入頂いている加盟店さまでは、比較的容易に実装できます。
これから開発し導入して頂く加盟店さまも今までのGMO後払いを開発して頂く工数とほとんど変わらず実装できます。
当社の電子バーコードタイプの特徴としてアプリやマイページにバーコードを表示できるような仕様にもなっているので その部分も開発が必要ですがその開発もそんなに大変なものではない認識を持っています。

濱本(後払い決済相談室)
現在、電子バーコードタイプを実装しているすでに実装済みの加盟店では、どれくらいの開発期間を要したのですか?

武田さん(GMO後払い)
ご提案から実装まで1~2ヵ月で完了しました。
実際のエンジニアの方の工数などは当社ではわかりませんので、詳細な人月という意味では分かりかねますが、 開発はスムーズにして頂けた印象です。

濱本(後払い決済相談室)
電子バーコードの採用について「開発できる環境」以外に必要な条件は、ありますか?

武田さん(GMO後払い)
加盟店さまには「エンドユーザーさまのメールの有効性」を条件としています。

濱本(後払い決済相談室)
「メールの有効性」とは、どういう事でしょうか?

武田さん(GMO後払い)
エンドユーザーさまが加盟店さまのサイトで会員となる際に、2重認証(登録のメールアドレスに会員URLを送ってそのリンク先から会員登録を行う)が理想ではあります。
ですが、会員情報にメールアドレスが必須項目であれば問題ないと考えます。

濱本(後払い決済相談室)
メールアドレスがもし不通だった場合は、どう対応していくのでしょうか?
また、エンドユーザーがメールアドレスを変更した場合も対応できるのでしょうか?

武田さん(GMO後払い)
メールアドレスを変更などでメールが不通だった場合は、加盟店さまにその旨を連絡し正しいメールアドレスを取得して頂きます。

Point
電子バーコードタイプのAPI仕様は、シンプル。開発工数も今までとほとんど変わらない。

濱本(後払い決済相談室)
冒頭でお伝えしたようにGMO後払いの「電子バーコードタイプ」は、競合他社と違う点がありますよね?
「電子バーコードタイプ」の開発に河合さんが関わっていると知った時から、いい意味で「こだわっているのだろうな」と勝手に思っていました(笑)。こだわりポイントを教えてください。

河合さん(GMO後払い)
濱本さんには、以前「GMO掛け払い」のサービスリリースの時も仕様について色々とご質問を頂きました。
その時もとても褒めてくださいましたよね。

そうですね、こだわりを持ってサービスを磨くよう心掛けています。
私が当社にジョインした時からそういう高い意識を持つよう指導されてきましたので(笑)

電子バーコードタイプで、我々がこだわりをもって開発を進めたのは、
「加盟店さまのアプリやマイページでも電子バーコードを表示出現させることができる。」
という点と
「大手コンビニすべてに対応、具体的にはファミリーマートでも使用が可能である。」
という点です。

濱本(後払い決済相談室)
「加盟店さまのアプリやマイページでも電子バーコードを出現させることができる」ことにこだわった理由はなんでしょうか?

河合さん(GMO後払い)
エンドユーザーさまが加盟店さまのアプリや通販サイトを訪れる機会を増やしたいと考えた為です。

濱本(後払い決済相談室)
すごい!
私は、決済は「今回の購入(取引)のGOALであると同時に、次の購入(取引)のスタートでもある。」と思っています。
安全安心(高いセキュリティ)でスムーズな決済体験(利便性)は、重要だと考えている訳ですが加盟店のアプリやマイページから 電子バーコードを出すことができるというのは加盟店とエンドユーザーのことを考えてのことだったのですね。

河合さん(GMO後払い)
加盟店さまとしても、新商品をお客様に知って頂きたいと思っています。 エンドユーザーさまも商品を購入したことがあるお店の新商品情報は知りたいと思っていると思います。 お支払いをしようと考えたときにそういったことが行える接点になればいいなと思ってこの機能を開発しました。

濱本(後払い決済相談室)
「大手コンビニすべてに対応、具体的にはファミリーマートでも使用が可能である」というのは、こだわりポイントなのですね?

河合さん(GMO後払い)
はい、当社は電子バーコードはPAYSLEを採用していますが、PAYSLEだけでは、ファミリーマートでお支払いできない仕様でした。(一部の事業者さまのみがファミリーマートでのお支払いが可能と聞いております。)
ですが、当社はグループ会社のGMOペイメントゲートウェイが持っている技術を活かしてこの問題を解決しました。

濱本(後払い決済相談室)
PAYSLEがファミリーマートで支払えないというのは知りませんでした!
御社ならではの解決手段ですね!!
自宅に一番近いコンビニエンスストアがファミリーマートなのでたしかに支払いができるのは嬉しいですね。

Point
GMO後払いの電子バーコードタイプの他社との差別化ポイントは、下記2点。
「加盟店さまのアプリやマイページでも電子バーコードを表示出現させることができる」
「大手コンビニで使用可能、特にファミリーマートでも使用が可能」

濱本(後払い決済相談室)
電子バーコードタイプを採用している加盟店は、なぜ採用になったのでしょうか?

河合さん(GMO後払い)
現在採用頂いている加盟店さまやご検討頂いている加盟店さまは、ぺーバレスの方がエンドユーザーの利便性が高いとお考えの場合が多いです。

濱本(後払い決済相談室)
では、ご提案から開発、実装までスムーズに進んだのですか?

武田さん(GMO後払い)
はい、とてもスムーズに進みました。実装前も実装後もトラブルはほとんど発生していないです。

山岡さん(GMO後払い)
ローンチ前からご提案していたのですが、むじろ「~月~日から開始したい」と加盟店さまからご要望頂きました。我々が間に合わせることができるか心配というくらいでした(笑)

河合さん(GMO後払い)
加盟店さまからご希望の仕様を頂けましたので、我々がそのご要望に沿えるように進めていく側面もありある意味では「ご要望に沿う」ことに注力できました。

Point
電子バーコードタイプを採用している加盟店は、ペーパレスの方がお客様(エンドユーザー)の利便性が高いと考えている場合が多い。

濱本(後払い決済相談室)
先程も言いましたが、河合さん、正確にはGMOペイメントサービス社ってとてもこだわってサービスを作るじゃないですか。大変なことが多いと思います。

河合さん(GMO後払い)
入社したときに上司に「あなた(河合さん)の仕事は、難易度が高いことを行う事が仕事だから」って言われたのです。 私が所属する事業開発部というのはそういう部署だと。
そのマインドが自分にセットできているので大変ですけどその大変さがやりがいに変えられていますね(笑)


それに山岡や武田のような優秀な営業チームがいて、営業先や加盟店さまのご要望を正確にヒアリングしてくれます。私は、営業チームの方が持ち帰ってくれる情報にアンテナを立てること、社内の調和を意識した調整を行うことを心がけています。
山岡や武田とは所属している部は違いますが、コミュニケーションは、密に取るようにしています。みんなとても協力的なのでとても助かっています。

山岡や武田は、要件定義のミーティングにも参加してくれるんですよ。

濱本(後払い決済相談室)
本当に素晴らしいお考えですし、いい組織ですね…。

河合さん(GMO後払い)
電子バーコードタイプの構想は、当社内で実は2018年から始まっているんです。 ですが、中々「これだっ!」と納得できる仕様にたどり着くことができず、GOALがわからない暗闇状態でずっと仕様を検討していました。「ああでもないこうでもない」「これはどうだ、ダメだ。」と。

濱本(後払い決済相談室)
それは…とてもつらいですね。

河合さん(GMO後払い)
そうですね(笑)ただ、先程も言いましたが…。

濱本(後払い決済相談室)
「河合さんの仕事は、難易度が高いことを行う事が仕事だから」…っと?

河合さん(GMO後払い)
そうです(笑)ですのである意味大変なのは当たり前だと思っています(笑)

GMO後払いの「電子バーコードタイプ」を使うことでエンドユーザーさまが利便性を感じ、より採用企業さまのファンになってくれることを願っています。

濱本(後払い決済相談室)
「電子バーコードタイプ」は、利便性が高いので河合さんが願っていることが実現しますよ。
皆さま、本日はお忙しい中貴重なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。

河合さん(GMO後払い)山岡さん(GMO後払い)武田さん(GMO後払い)
こちらこそ、ありがとうございました。

Point
GMO後払いの中の人は、電子バーコードタイプによって採用加盟店のファンが増えることを願っている。

実際にGMO後払い「電子バーコードタイプ」で購入してみました。

商品到着後、購入サイトのマイページから「支払い手続きへ」ボタンが出現。
表示されているカテゴリーから選んで「電子バーコードを表示する」を選ぶとバーコードが表示されます。
このバーコードをコンビニのレジの店員さんにお見せしてお支払い。(注:バーコードにはモザイク処理がしてあります。)

勿論、ファミリーマートを選択し進んでも下記のようにバーコードが表示されます。(注:上記同様にバーコードにはモザイク処理がしてあります。)

早速支払いをしてくるとこの画面に切り替わります。
後日、受領証になっていました。

資料請求からご提案まで 無料 お問い合わせはコチラ
大好評 ガイドブック 無料ダウンロード
お急ぎの方はお電話で フリーダイヤル 0120-953-854 受付時間 平日 9:00~18:00

TOP